ぼくの神さま
舞台は1942年、ナチスの軍隊がポーランドの街に侵攻し、ユダヤ人の強制連行が始まっていた。
11歳のユダヤ人の少年ロメックは(ハーレイ・ジョエル・オスメント)はトラックの荷台に乗ったジャガイモの袋の中に入れられて、ポーランド東部の小さな村にやってきた。
それは、ユダヤ人の両親が愛する息子の命だけは・・・と、二度と息子と会えなくなるのを覚悟して、知人の農夫にかくまってもらうことにしたのだ。
そのポーランドの小さな村を舞台に、ロメックはヴラデックとトロの兄弟、両親を亡くし年老いた祖母と暮らす少女マリアと出会い、ケンカもし友情を育み、恋もする。
それは、ナチス占領下という現実を忘れてしまうほど、あまりにも美しい田舎の緑の中での子供達の世界だった。
しかし、その美しい村がナチスの軍靴に踏みにじられていく時を子供達はしかと見てしまう。
その無垢な子供達の目の前で繰り広げられるあまりにも残酷な世界。
子供達が見たものは・・・。
そして、子供達がとった行動は・・・。
一番幼いトロがとった驚くべき行動とは・・・。
| 監 督 | ユレク・ボガエヴィッチ |
|---|---|
| 脚 本 | ユレク・ボガエヴィッチ |
| 出 演 | ハーレイ・ジョエル・オスメント、ウィレムー・デフォー、リアム・ヘス、オラフ・ルバスゼンコ、リチャード・バーネル |
| 音 楽 | ジャン・A・P・カズマレック |
| 配 給 | ギャガ・コミュニケーションズ |
| 公式サイト | |
| 製作年・国 | 2001年/アメリカ |
| 上映時間 | 1時間38分 |
ひとこと
今までにもナチス占領下のあの恐ろしい出来事を扱った作品は沢山あるけれど、子供の目線で描かれている作品は初めてではないでしょうか・・・。
子供は色々なことを見ています。
もしかしたら、大人より見ているのかもしれません。
子供だから、分からないだろう・・・というのは間違いです。
大人の勝手な思いこみです。
子供は分からないからこそ、よく見て、何でも聞いて、心に刻んでしまいます。
その子供達が目の前で見た、ナチス占領下の恐ろしい世界・・・。
それを見て、子供達はいったいどうしたのか・・・。
特に一番年下の無垢なトロがとった行動を世界中の大人達に観て欲しい作品です。
私は戦争を知らない子供達のひとりです。
でも戦争を知っている子供達が、世界中にどれだけ沢山いるのでしょう・・・。
それを思うと胸が苦しくてたまりません。
ナチス占領下の中でも、あまりにも眩しく輝いていた緑、そして子供達のあの眼差しは忘れられません。
みどころ
主人公のロメック少年をあの天才子役のハーレイ・ジョエル・オスメント君が扮しています。
実は、話題になったスピルバーグ監督の「A.I.」の前に演じた作品なんだそうです。
ハーレイ君の演技も勿論素晴らしかったけれど、最年少のトロに扮したリアム・ヘス君の演技が凄かったですよ。
リアム君は1992年生まれ。撮影が2000年なので、8歳のリアム君の演技ということになります。
リアム君扮するトロのラストの眼は凄すぎます。
お気に入り
監督はポーランド生まれのユレク・ボガエヴィッチさん。
監督は、第二次大戦後に生まれたが、過去に何があったのかをハッキリと
話してくれる大人がいなかったそうなんです。
実は、ポーランドではユダヤ人に関する話は戸惑いであり、恥と社会全体が捕らえていたのだそうです。
監督はそんな過去に対し、自ら徹底的な調査を行い、脚本を書き、痛々しい祖国の過去と向き合ったのです。
それが、この作品なのです。
その封印されていた過去を私達にも教えてくれた監督。
「教えて下さって、本当にありがとうございます。」と言いたいです。
映画は、私達が知らない世界を本当に沢山教えてくれるのです。
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