硫黄島からの手紙

 

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東京から南へ1250㎞、山手線一周ほどもない小さな島、東京都小笠原村硫黄島。

その島で61年前(1945年)何があったのか?
5日で終わるとされた戦いを、36日間戦い抜いた男たち。
そこには、太平洋戦争において、最もアメリカを苦しめた指揮官として名が残る、栗林忠道中将(渡辺謙)がいた。
長年の場当たり的な作戦を変更し、部下に対する理不尽な体罰を戒めた栗林。
それは絶望しか感じていなかった兵士たちに希望を与え・・・。

日米双方の視点から硫黄島の真実を描きだす2部作の日本側からの視点。

硫黄島で散った2万人以上の日本兵ひとりひとりから届く心の叫びが明かされていく・・・。

 



 

監 督

クリント・イーストウッド

脚 本

アイリス・ヤマシタ、 【共同原案】ポール・ハギス

出 演

渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童

音 楽

クリント・イーストウッド

配 給

ワーナー・ブラザース映画

公式サイト

http://

製作年・国

2006年/アメリカ

上映時間

2時間21分

ひとこと

二宮和也さん扮する若き兵隊西郷が「私はただのパン職人です」というくだりに胸が締め付けられる思いがした。
それぞれ家族があり、夢があり、意味があって生まれてきた人々が、何のために戦い、
命を捧げていったのか・・・。

クリント・イーストウッド監督が、硫黄島二部作として描いた日本側視点のこの作品。

忘れてはいけないこと、伝えていかなければならないことが沢山描かれている。
それも、どちらが正しいとか悪いとかの類ではなく、戦争という地獄を見せつけられる。

軍国主義という名のもとに、人間としての尊厳までも奪われ、同じ味方同士であっても、尚そこに様々な憎しみと戦いがあること・・・。

ただ、その地獄の中で指揮を執る栗林忠道中将の部下を思うおおらかさ、指揮官が家族へ送る手紙の温かさに救われる。
地獄の戦地の中で栗林中将の存在が、どれだけ多くの兵士の救いになったのだろうか・・・。

そして、二宮さん扮する西郷の眼差しが、いつもどこか遠くをみつめている気がして仕方がなかった。
死を恐れることを恥とされた兵士が、「それがなんなんですか?」とでも言うように、死より生に執着していた西郷。
二宮さん曰く、「ずっと、自分はパン職人で、家族のために絶対に生きて帰るんだと思って演じていた」と・・・。
ずっと愛する家族のことだけを見ていたんですね・・・。

61年前硫黄島であったこと・・・。
正直、どうやって語っていっていいか分からないほど苦しく、大切な問題を、今、描いてくれた
クリント・イーストウッド監督は凄い!

   

みどころ

●クリント・イーストウッド監督は、出演者からのアイデアをとても大切に生かす監督で有名です。
今回は、西郷(二宮和也)が清水(加瀬亮)に千人針を渡すシーンは二宮さんからのアイデアで、バロン西(伊原剛志)の最後の目(見てのお楽しみ)は伊原さんからのアイデアだそう・・・。
お見逃しなく。

●家族へ愛する人へ向けて手紙を書くシーン。
届くか届かないか定かでない、手紙をしたためる・・・。
それは、兵士たちにとって、人間としての心を唯一取り戻せるかのような時間。
特に、栗林中将が家族(子供)に寄せる思いが、絵入りで綴られ、日常の小鳥の成長や、家のすきま風の心配など、栗林中将の人柄がにじみ出ている。

お気に入り

ズバリ!西郷です。
そして、西郷に二宮和也さんが起用されたことが、本当に良かったと思う。
「何で戦争なんかしてんだよ~!やってられないぜ~!」という、ちょっとさめたけだるさのような、 声が体中から発していて、まるで、21世紀の現代からタイムスリップしてしまった青年のようで、すごく親近感が芽生えたのです。

戦争映画は暗いから・・・よく分からないから・・・と敬遠していた 女性や若者たちが、二宮さんが出演していることによって、観るきっかけになったのではないだろうか・・・。
今も昔も、どの時代も、みんな同じ思い・・・。
戦争は絶対に嫌っ!

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