世界最速のインディアン

 

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ニュージーランド南端の町、インバカーギル。

 

小屋としか呼べないような小さな家(車庫)に独り暮らしのバート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)は、40年以上も前に出会ったバイク、1920年型インディアン・スカウトの改良に明け暮れる日々・・・。

その改良によって、国内でもオーストラリアでも数々のスピード記録を出しているが、彼の若い頃からの本当の大きな夢は、ライダーの聖地、アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦すること・・・。

しかし、年金生活だし、年を重ね、いよいよ肉体的にも限界が・・・と思いきや、やるなら今・・・と奮起したバートは・・・。



 

監 督

ロジャー・ドナルドソン

脚 本

ロジャー・ドナルドソン

出 演

アンソニー・ホプキンス、ダイアン・ラッド、ポール・ロドリゲス アーロン・マーフィー、アニー・ホワイト

音 楽

J・ピーター・ロビンソン

配 給

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト

http://

製作年・国

2005年/ニュージーランド、アメリカ

上映時間

2時間7分

ひとこと

実在の人物・・・バート・マンロー63歳。
あえて、敬意をこめて、呼ばせて下さい。「おやじ~!」。
なんて、ファンキーでチャーミングなおやじでしょう・・・。
「夢を追わない人間は野菜と同じだ!」と言い放ち、ニュージーランドの片田舎で21歳の時に出会った1920年型中古バイク「インディアン・スカウト」を40年間、ひたすら改良し続け、誰になんと言われようと、このバイク、インディアンで世界最速~時速300キロに挑むという夢を追い続けたおやじ・・・。

しかも、ニュージーランドから遥か遠い、世界最速を目指すライダーの聖地アメリカ・ユタ州のボンヌヴィルで記録に挑戦するというのだから・・・。
お金もなく、若くもなく、持病もあるというのに・・・。

私には、正直、ボロボロと言われても仕方がない速度計さえ付いていないマシン「インディアン」がおやじそのものに見えてきて・・・。大丈夫~?心配だよ~って、つい言ってしまいたくなるのだけれど・・・でも聞こえてくるんです♪ボロボロかどうかはちゃんと性能を見てから言ってくれ・・・!「顔にしわはあっても、心はまだ18歳だ!」「やる時はやるっきゃない!」って・・・おやじ~すてきです。

この作品は、そんな少年の心丸出しのおやじが、その分身、掛け替えのない愛するマシン「インディアン」を携え、彼の憎めない性格に魅了されてしまう多くの人々の友情や愛情に支えられ、その信じられない大きな夢に向かう奇跡の感動ロードムービーです。

監督も、このユニークなおやじに魅了されたひとりの、ロジャー・ドナルドソン。まだ、「13デイズ」も「リクルート」も監督する前の1971年にバートのガレージまで訪ねて行ったのだそう。それから、商業的な映画化のオファーを断り続け、今日、素晴らしい脚本と主演にアンソニー・ホプキンスを迎え、ついに映画化されたのです。

妥協を許さなかった今は亡きおやじ(バート)も、きっと喜んでいるに違いないと思います。

   

みどころ

●「インディアン・スカウト」の魅力満載。バイクのことが全く分からない私でも、このマシン「インディアン」の魅力がジンジン伝わってきたので、詳しい方にはたまらないと思います。ネィティブ・アメリカンの人々のように自由に『鉄の馬』を走らせたい、という憧れをこめて「インディアン」と名付けられたそのマシンは、第二次世界大戦前は、アメリカを代表するメーカーとして君臨していたそうなのです。しかし、大戦後はイギリス製の輸入バイクに押されて1953年には工場がクローズに・・・。だから、バートが世界最速に挑戦した頃は、伝説も伝説、中古どころか、骨董品になっていたそうなのです。そのただでさえ骨董品で伝説のバイク「インディアン・スカウト」を独自の方法で、いかにスピードが出せるかしか考えないで、改良しているところは、もうたまりません。例えば、ブレーキはほとんどきかなかったり(止まるつもりがないらしい)、ハンドリングは直線対応で、コーナーに弱かったり、オイルキャップはブランデーのコルク使用・・・等々、もう、え~っ!という驚きの信じられない改良方法の『おやじスペシャルマシン』は必見です。

●アメリカ、ユタ州のボンヌヴィルの塩平原(ソルトフラッツ)で、その独自に改良された「インディアン・スカウト」に乗って、バートが世界最速に挑戦するシーンは、心臓バクバク、体ブルブル、手に汗びっしょりという、スピードを体中で体感できます。

●ボンヌヴィルの塩平原(ソルトフラッツ)の景色の美しさは絶品です。太古、北米大陸が海水に覆われていた時代の名残を残す、塩の湖が乾いた広大なデザートエリア。地面は一面雪のように真っ白で、でも、勿論その地面はガチガチに固まった塩。
この真っ白な塩の世界が果てしなく真っ平らに広がっていて、車がスピードを出すのには最高の条件ということで、塩が乾きやすい8月に「ボンヌヴィル スピードウィーク」が開催されているのだそうです。

●バート・マンローと隣に住んでいるの少年の友情が、とてもステキです♪年の差を超えた親友のやりとりが心にじわ~

●とてもおちゃめなアンソニー・ホプキンスに会えます。アンソニー曰く、今まで、ずっと、変質者や神経質な人間を演じてきたけれど、本当は凄くハッピーな人間だから、バート・マンローの人生哲学や性格は自分の気性とても合っているんだ・・・と。本当に今までと違うアンソニーに会えますよ~。

お気に入り

1.アンソニー・ホプキンスが「ユア・マイ・サンシャイン」を歌って、踊ってくれるんです。

2.ボンヌヴィル目指す途中のモーテルで出会うティナという女性(男性?)とのシーン。

3.ボンヌヴィル目指す途中で、出会う様々な人々とのやり取りが、とてもとてもお気に入り。勿論、ボンヌヴィルに着いてからもステキな人たちと巡り会います。

4.バート・マンロー・・・夢をあきらめない、絶対夢は叶うと信じていて、何があってもユーモアのある『おやじ』が本当にすてきです。

「世界最速のインディアン」に関連するDVD・書籍

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